【中学英語やり直し⑪】「in, on, at」で迷わない!前置詞を「かたまり」で覚える最短攻略法

文法の確認

初心者のための中学英語やり直し講座その11です。

この記事では英語の前置詞について、大切なところだけにポイントを絞って分かりやすく解説しています。

前置詞を正しく使えるかどうかは、とても大切です。ただ、すべてを完璧に覚えようとするととても大変です。

そこでこの記事では、英語を学び直したい初心者の方向けに、押さえておきたい最低限のポイントだけを集中的にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

【第10回】英語の疑問詞はこちら

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前置詞とは?

前置詞は、後ろに名詞(代名詞、動名詞など)と結びついて句(前置詞句)を作り、それが文中で形容詞または副詞のように働くものです。

at=~において

by=~によって、~の側に

for=~のために、~にとって

in=~のなか

of=~の

to=~へ

with=~とともに

など、英語の前置詞にはたくさんの種類があります。全部で70以上もあり、単語だけ見て使い方を覚えるのは非現実的です。

前置詞をイメージや理屈で理解することもできますが、初心者の方におすすめなのは、まずは他の英語と「かたまり」で意味と用法を覚えること。

組み合わせで覚えることで、前置詞の大まかな意味や使い方が感覚で分かるようになります。

覚えておきたい前置詞3つの役割

「前置詞を理屈で理解したい!」という場合は、その働きを理解することが大切です。前置詞句が文中で果たす主な働きは以下の3つです。

1. 副詞として働く

2. 形容詞として働き、名詞を修飾する

3. 動詞や形容詞と組み合わさって熟語となる

それぞれ、かんたんに説明します。

副詞として働く

場所や時、手段などを表し、主に動詞を修飾します。

例文 働き
I saw her at the supermarket. 私は彼女を「スーパーマーケットで」見た。
They will go to Tokyo by train. 彼らは「電車で」東京へ行くつもりです。

形容詞として働き、「後ろから」名詞を修飾する

後ろから名詞を修飾し、その名詞を詳しく説明します。

例文 働き
That beautiful girl is my girl friend. beautiful(形容詞)がgirl(名詞)を修飾
That man with short hair is my brother. with short hair(前置詞句)がThat manを修飾

動詞や形容詞と組み合わさって熟語となる

前置詞が動詞や形容詞と組み合わさることで、特別な意味の熟語(動詞+前置詞で意味が1つになる表現)となります。このかたまりで意味と用法を覚えるのが最も効率的です。

パターン1:動詞+前置詞(句動詞)

熟語 意味
get to~ ~に到達する
look at~ ~を見る
wait for~ ~を待つ

パターン2:be動詞+形容詞+前置詞

熟語 意味
be different from~ ~とは違う
be proud of~ ~を誇っている

日本人が間違えやすい前置詞

英語の前置詞のなかには、日本人にとって使い方を間違えやすいものがあります。ここではその代表的なものをご紹介します。

分かりやすい動画も掲載していますので、あわせてチェックすることで、理解が深まります。

atとonとin

場所と時間を表す前置詞です。「特定度合い」と「イメージ」で覚えると便利です。

前置詞 イメージ 【場所】 【時間】
at 特定の場所(周辺を含む) 特定の時刻や時期
on 面・線 接触している面 曜日、日付、特定の1日
in 空間・入れ物 囲まれた空間の内部 月、季節、年、期間

関連動画

toとfor

行き先を表す前置詞です。

to:到着のイメージ

for:出発のイメージ

例文 ニュアンス
I went to Tokyo. 東京に到着した(行った)イメージ
I left for Tokyo. 東京に向けて出発したイメージ(到着したかは不明)

関連動画2

inとinto

「中」を示す前置詞の2つです。

前置詞 意味・違い
in 中にいる「状態」
into 外から中に向かう「動き」

関連動画3

【まとめ】まずは「ここだけ」押さえよう!

ここまでのまとめです。完璧を目指さず、まずは下記の要点だけ、意識してみてください。

暗記より「かたまり」で覚える!

前置詞は70種類以上もあるので、単語ごとの意味をすべて覚える必要はありません。まずは、動詞や形容詞とセットになった熟語(かたまり)で覚えることを意識しましょう。

例: look at~(~を見る)、be proud of~(~を誇りに思う)

前置詞の役割は「名詞を修飾」か「動詞を修飾」

前置詞句(前置詞+名詞)は、文中で形容詞(名詞を修飾)または副詞(動詞などを修飾)として働きます。この基本構造を理解することが大切です。

間違えやすい前置詞は「イメージ」で区別する

at / on / in:点(at)→線/面(on)→空間(in)というイメージで、場所や時間を特定する度合いが異なります。

to / for:toは到着、forは出発という根本的なニュアンスの違いを理解しておきましょう。

最後に

以上、英語の前置詞の大切なところ(重要度の高いもの)だけをピックアップして、かんたん解説しました。

英語を学び直している初心者の方に強くおすすめしたいのは、「完璧」に前置詞を理解しようとしないことです。そして、理屈にこだわらず、他の英語と「かたまり」で意味と用法を覚えることです。

英語の前置詞は全部で70以上もあり、その使い方を完璧にマスターしようとするのはとても大変です。それなら重要なものを具体的にどうやって使うのか、他の英語と「かたまり」で覚えるほうがかんたんで現実的です。

英語のやり直しのために前置詞を覚えたい初心者の方は完璧主義を目指さず、分かる範囲で少しづつ、理解していけば大丈夫です。参考にしてみてください。

【第12回】be動詞の過去形へ

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