
英会話 1日1フレーズ【No.134】では、日本ではおなじみの「空気読んで」に近いニュアンスを持つ英語表現、”Get a clue.”をご紹介します。
コミュニケーションは言葉で成り立っていますが、実際には、言葉にされていない意図や状況を読み取ることも大切です。そうした「言外のメッセージ」に気づいてほしいときに使われるのが、このフレーズです。
場面や相手との関係性に注意しながら、ぜひ活用してみてください。
「空気読んでよ」と伝える
映画『耳をすませば』の英語版のセリフから引用します。
雫の友人・夕子を思いがけず傷つけてしまった杉村が、雫から「空気読めなさすぎ」とたしなめられる場面です。
英訳は一部を除き、英語版(ディズニー版)のセリフに基づいています。
Sugimura: Shizuku! Wait up! I need to talk to you about Yuko. And then all of a sudden she starts crying her head off. So, what did I say that was so terrible, huh?
月島!待てよ!原田のことなんだけど。原田のやつ、急に泣き出してさ、俺、何か変なこと言ったかな?
このやりとりは、日本語版と英語版の違いが比較的わかりやすい部分です。
Shizuku: Just think about it. Remember when Yuko said, “Date your friend?How could you say that to me?”
杉村さ、夕子はあんたがどうして、そんなこと言うのって言ったんでしょ。
Sugimura: All I said was he’s a good guy. She should give him a chance.
あいつが良いやつだってことは言ったよ。あいつにチャンスをくれよ。
日本語版では、杉村は「野球部の友達に頼まれた」と説明していますが、英語版ではその部分が省略され、よりストレートに「彼はいいやつだからチャンスをあげればいい」と勧めた、というニュアンスになっています。
そのため、英語版のほうが杉村の「鈍さ」がやや強調されている印象を受けます。
Shizuku: Get a clue! What Yuko was saying was that she didn’t want to hear that from you. You know what that means, don’t you?
違う!それって、杉村にはそんなこと、言われたくないってことよ。この意味、分かるでしょ。
Sugimura: I don’t speak girl code! Why don’t you spell it out for me?
分かんないよ!はっきり言ってくれよ。
Shizuku: I can’t believe you’re this dense! What it means is Yuko has a
crush on you.もう、本当ににぶいわね!夕子はね、あんたのことが好きなのよ。
英単語メモ
dense=にぶい、察しが悪い、物分かりが悪い
crush=片思い、ほのかな恋心
spell out=はっきり言う、分かるように説明する
このフレーズに注目!
Get a clue.
「空気読んでよ」
「それくらい分かってよ」
「鈍いなあ」
そんなニュアンスを持つ英語表現です。
映画では、夕子が杉村のことを好きなのに、杉村はその気持ちにまったく気づいていません。そのうえ別の男子を勧めてしまい、結果的に夕子を傷つけてしまいます。
それに対して雫が「鈍い!」とたしなめる場面で使われているのが、”Get a clue.”です。
こんな場面で使います
“Get a clue.”は直訳すると「手がかりをつかめ」「ヒントに気づけ」という意味です。そこから転じて、
「いいかげん気づいてよ」
「状況をちゃんと理解して」
「それくらい分かるでしょ」
というニュアンスで使われます。
相手が明らかに状況を理解していないとき、「少しは察してよ」と言いたいときに使う、やや強めの表現です。
ここに注意!
“Get a clue.”はカジュアルな表現ですが、言い方によってはきつく聞こえることもあります。そのため、フォーマルな場面や、あまり親しくない相手には向きません。
日本語では「あなたは鈍いですね」「空気を読んでね」とはなかなか言いにくいものですが、英語では親しい間柄だとこうしたストレートな言い方がよく使われます
空気を読みすぎても疲れてしまいますが、読まなさすぎるのも考えもの。相手の気持ちや状況に少し気を配りながら、上手にコミュニケーションしたいですね。
発音記号
/ ɡet ə kluː /(ゲットゥ ア クルー)
耳をすませば(Whisper of the Heart)について
1995年公開のスタジオジブリ作品。
読書好きな中学3年生・月島雫が、天沢聖司という同級生の少年と出会い、自分の将来や夢について真剣に向き合っていく物語です。雫が自立へと向かう中で感じる不安や葛藤、そして成長がみずみずしく描かれた青春アニメです。
この記事では、日本語版のオリジナルセリフと英語版のセリフを引用しています。それぞれを比べてみることで、日本語と英語の表現の違いやニュアンスの違いを実感することができます。
興味が湧いた方は、ジブリ作品を観る際に字幕を英語に切り替えてみてください。普段聞き慣れている日本語のセリフが、英語ではどのように表現されているのかを知る、良い学習になります。
ジブリ作品を楽しみながら、英語表現もぜひチェックしてみてください。
最後に
英会話 1日1フレーズ【No.134】では、親しい間柄で使われる「空気読んでよ」に近い英語表現、”Get a clue.”を学びました。
「いいかげん気づいてよ」「それくらい分かってよ」と、相手に状況や気持ちへの配慮をうながすフレーズですが、言い方によってはやや強く聞こえることもあるため、使う場面には注意が必要です。
相手との関係性を考えながら、「察してほしいのに伝わらない」場面で使ってみてください。
日常会話で使う基本フレーズをチェックしよう
今回のフレーズはいかがでしたか?
“Get a clue.”はカジュアルな表現ですが、やや強めなので、使う場面はピンポイントでの使用がおすすめです。一般的な表現をベースにしつつ、「ここぞ」という場面で使えるフレーズを覚えておくことで、英会話力の幅がぐんと広がります。
下記の記事では、英会話の基本となる、自分の気持ちを英語で伝える表現を厳選してご紹介しています。基本的なフレーズが中心ですので、どれくらい覚えているか、復習のつもりで確認してみてください。

