「空気読んでよ」
映画『耳をすませば』より。
雫の友人の優子を心ならずも傷つけてしまった杉村少年が、雫から「あんた空気読めなさすぎ」と指摘されるシーンより引用。英訳は一部を除きオリジナルの通りのセリフを掲載しています。
Sugimura:Shizuku! Wait up! I need to talk to you about Yuko. And then all of a sudden she starts crying her head off. So, what did I say that was so terrible, huh?
月島!待てよ!原田のことなんだけど。原田のやつ、急に泣き出してさ、俺、何か変なこと言ったかな?
ここはオリジナルと比べて比較がしやすいセリフです。
Shizuku:Just think about it. Remember when Yuko said, “Date your friend?How could you say that to me?”
杉村さ、夕子はあんたがどうして、そんなこと言うのって言ったんでしょ。
Sugimura:All I said was he’s a good guy. She should give him a chance.
あいつが良いやつだってことは言ったよ。あいつにチャンスをくれよ。
日本語のセリフと英語のセリフがだいぶ違います。オリジナルは「うん。だから野球部の友達に頼まれたって」となっており、英語のセリフとは印象が変わります。
Shizuku:Get a clue! What Yuko was saying was that she didn’t want to hear that from you. You know what that means, don’t you?
違う!それって、杉村にはそんなこと、言われたくないってことよ。この意味、分かるでしょ。
Sugimura:I don’t speak girl code! Why don’t you spell it out for me?
分かんないよ!はっきり言ってくれよ。
Shizuku:I can’t believe you’re this dense! What it means is Yuko has a
crush on you.もう、本当ににぶいわね!夕子はね、あんたのことが好きなのよ。
このフレーズに注目!
Get a clue.
空気読んでよ。(鈍いやつだな)
それくらい分かってくれ、空気読んでよ、そんなニュアンスの英語。
映画では夕子が杉村のことを好きなのに、杉村はそのことが分からなくて、夕子に対して非常にデリカシーがない行動をしてしまいます。
それを雫は「鈍いやつ!」と非難。英語のセリフでは、Get a clue.となっています。
このような感じで、どうにも空気が読めない人。物事が理解できていなさそうな人と相対したとき。
日本人的には「あなたは鈍いですね」とハッキリ言うのはなかなか角が立つもの。そういうとき、Get a clue.が使いやすいです。
空気を読みすぎても疲れますが、読まなさすぎもNG。適度に空気は読んで上手くコミュニケーションしたいです。
耳をすませば(Whisper of the Heart)について
1995年公開のジブリアニメ。
読書好きな月島雫が天沢聖司という同級生の青年と出会い、自分の将来を真剣に考えていくというのが主な話。雫の自立に向かう不安と人間的成長が水々しい青春アニメです。
このページでは、オリジナルのセリフと英語のセリフを引用していますが、それぞれを比較することで、日本語と英語。その違いを実感することができます。
興味が湧いた方は、ジブリアニメを観る時に字幕を英語に変更。そうすれば、日本語と英語の違いが実感できます。
もしジブリのアニメを観ることがあればぜひ、英語の字幕をチェックしてみてください。
このページの英語表現
You know what that means. = この意味分かるでしょ。
dense = 頭の悪い