
英会話 1日1フレーズ【No.90】では、何かを断るときや、今は対応できないことを伝えるときに使えるシンプルな表現 “Not now.”をご紹介します。
「今はダメ」「あとにして」と伝えたいときに使える、短いですがとても便利なフレーズです。ぜひ、あなたの英会話表現に加えてみてください。
「今はダメ」と伝える
会社員の Jonson が上司の Mikachan に話しかけようとしています。でも Mikachan は腕を組んで考え事中。表情も少し険しそうです。
Jonson: Chief.
ボス。
Mikachan: …(no answer, thinking)
……(無言で考え中)
Jonson: Um, Chief? I have a question about this project.
あの、ボス。このプロジェクトの件で質問があるんですが。
Mikachan: Not now. Can’t you see? I’m busy.
今はダメ。分からないの?今は忙しいのよ。
Jonson: Oh, I’m sorry, Chief. I didn’t mean to interrupt you.
すみません、ボス。邪魔するつもりじゃありませんでした。
Mikachan: It’s okay. Let’s talk later, okay?
いいわ。あとで話しましょう。
Jonson: Sure. I’ll come back after the meeting.
分かりました。会議のあとにまた来ます。
Mikachan: Good. Thanks for understanding.
分かってくれてありがとう。
英単語メモ
Chief=ボス、上司
interrupt=邪魔をする、話を遮る
busy=忙しい
このフレーズに注目!
Not now.
①今はダメだ。
②後にして。
誰かに話しかけられたり、頼みごとをされたりしたときに、「今は無理」「あとにしてほしい」という気持ちを短く伝える表現です。
例えば、仕事中や考え事をしているときに、同僚が話しかけてきたらこう言えます。
A: Can I talk to you for a minute?(ちょっといい?)
B: Not now. I’m a bit busy.(今はダメ。ちょっと忙しいの。)
このように、”Not now.”だけでも十分伝わりますが、後に理由を添えるとより丁寧で柔らかい印象になります。
ここがポイント!
Not now. はとても短いですが、トーン(声の調子)によって印象が変わります。
怒ったように言うと →「邪魔しないで!」という強い印象になります。そして、優しく言うと →「ごめんね、今ちょっと手が離せないの」という印象になります。
「何を伝えるか?」だけでなく「どのように伝えるか?」を意識することは、コミュニケーションの基本。
もう少し柔らかく伝えたいときは、”Sorry, not now.”や “Can we talk later?”(あとで話せる?)と言うのもおすすめです。
発音記号
/ nɒt naʊ /(ノット ナウ)
ついでにこのフレーズも覚えよう
「今はダメ」と伝えたあとに、もう一言フォローを入れるのが“大人の気遣い”です。
“Not now.”だけでは、相手が「嫌われたのかな?」と不安になってしまうこともあります。そこで、次のように続けてみましょう。
I’ll do it later.(あとでやります。)
この表現を使うことで、「今はできないけれど、後でちゃんとやるつもりです」という前向きな印象を与えることができます。相手への配慮も伝わる、柔らかい表現です。
もう少し丁寧に言いたいときは?
もう少し丁寧に「あとでやりますね」と伝えたい場合のおすすめフレーズをご紹介します。
Could you tell me later? I’ll do it later.
あとにしてもらえますか?あとでやりますね。
ポイントは、”Not now.” + “I’ll do it later.”をセットで使うこと。断りつつも相手を気遣う、バランスの取れた言い方になります。
このセットで覚えよう!
Not now. → 「今はダメ」
I’ll do it later. → 「あとでやります」
Could you tell me later? → 「あとで教えてもらえますか?」
この3つのフレーズを組み合わせることで、「今は忙しいけれど、ちゃんと対応します」という丁寧な気持ちを英語で伝えられます。
最後に
英会話 1日1フレーズ【No.90】では、「今はダメです」「あとにしてください」と伝えられる、短いながらも実用的な表現 “Not now.”を学びました。
このフレーズは、何かを断るときや、今は対応できないことを伝えるときに使えるシンプルな英語表現です。
ただし、使い方には少し気遣いが必要です。”Not now.” の意味をしっかり理解したうえで、”I’ll do it later.”(あとでやります) のような一言を添えると、より丁寧で感じのよい印象になります。
会話はコミュニケーション。「何を言うか」だけでなく、「どう伝えるか」もとても大切です。相手への思いやりを忘れずに、英語でも気持ちの伝わる表現を身につけていきましょう。
もっと英語で伝えられることを増やしたい方におすすめ
今回のフレーズ、いかがでしたか?
英会話には、短くて覚えやすいのに、実際によく使う表現がたくさんあります。
こうしたフレーズを一つひとつ身につけていくことで、あなたが英語で「伝えられること」はどんどん増えていきます。
下記の記事では、もっと英語で伝えられる表現を増やしたい方におすすめのフレーズを紹介しています。今回の内容をしっかり理解できた方、まだ少し余裕がある方は、ぜひ次の記事にもアクセスしてみてください。
2つ、3つ新しいフレーズを覚えるだけでも、英会話の幅がぐっと広がります。

