私は大学時代、3年間塾で講師をしていました。
小学生から中学生、幅広い層を教えてきましたが、一番メインだったのは、高校3年の受験生です。大学在学中は、センター試験対策や志望校の赤本など、受験英語を生徒に教えていました。
このページではその時の体験や、私自身の受験体験や、受験生を指導した経験から学んだ実践的な情報をシェアしたいと思います。具体的には、特に有名私立大に合格するための受験英語対策の考え方です。
「今の偏差値は40~50。関東や関西の有名私大に逆転合格したい!」というあなたには特に、知っておく価値が高い情報になります。ぜひ参考にしてみてください。
あなたが1年間勉強する時間と強い意欲があるならば、現状はどうであれ願望を現実にする可能性は十分にあります。
なぜ有名私立大学に合格するために英語が重要なのか?
まずはじめに大切なこと。
それは私大=英語。大学の受験、特に私立大学の合否を決める一番のキーポイントは「いかに英語で高得点を取るか?」で決まります。なぜかというと「英語の配点が高い」というシンプルな理由です。
ここで一度この記事を読むのをやめて、あなたの志望校の入試における受験科目の配点について、今すぐ調べてみてください。いわゆる「難関私大」ほど、受験科目における英語の配点の割合が高いことに気づくはずです。
これが何を意味するか?ポイントはシンプルです。英語ができるかできないかが合否に直結する重要なポイントになっている、ということです。
私の受験体験談
私大に限れば適切な戦略を立てた上で行動に移せば、あなたの現在の偏差値云々は関係なしに、有名私大への合格は決して不可能な話ではありません。
あなたがの偏差値が40~50くらいの状況であったとしても、私大であれ1年間(中学で英国社が得意だったなら半年間)戦略的に受験勉強をすることによって、名門私大に合格することができます。
というのは、私立大学の一般入試は国公立大学の入試とは違い科目数が少ないので、特定の大学を狙って勉強科目を絞ることによって、合格のチャンスが生まれるからです。
実際私自身が9月の中頃に受験勉強を始め、年末の大晦日までアルバイトとして働きながら受験勉強するという状況で、偏差値60以上の志望校に一発合格したからです。
当メディアは大学受験を主要テーマにしていないので深くは書きませんが、私大合格のポイントは効率的に「最低合格点」を取得することです。
私大受験に現在の偏差値は関係ありません。入試当日に志望校の最低合格点を取れるかどうか。ポイントはその一点です。受験の体験談はこちらの記事でご紹介しています。
どうして、短期間の学習で結果を出せたのか?
働きながらの受験勉強。おまけに受験勉強を始めた時期も9月中頃と出遅れ。
にも関わらず偏差値60以上の志望校に合格できた。その大きな理由は、受験において配点の高い英語にウェイトを注いだからと考えています。
私の第一志望だった同志社大学文学部英文学科の場合、英・日本史・国の3科目受験で、英語200点、国語150点、選択科目150点、合計500点という配点になっていました。
3科目受験の場合、国語で勝負がつくことはあまりない+勉強しても着実に点数が取れるかどうかわからないので、配点の多い英語と点を取りやすい選択科目(私は日本史を選択しました)で、いかに高得点を取得することが、合格の鍵になります。
そこで、一発逆転合格のためまずは英語の勉強に集中。「努力しても確実に点数が上がるかどうかはわからない」国語はとりあえず放置。古文は全く勉強せず完全放置(最後の最後まで1分たりとも勉強してません)。
そのかわりに「勉強すれば確実にスコアが伸びる」英語を最優先したのです。結果としてこの作戦が正解でした。
私の受験当時の同志社大学文学部英文学科の最低合格点は500満点中370~380点のラインだったと記憶していますが、英語160点、国語90点、歴史140点、自己採点(推測)で合計390点。
ギリギリのラインだったと思いますが、このように英語重視+志望校の最低合格点をクリアすることを目標に受験戦略を立てることで、逆転は現実的に可能です。
英語で高得点を取るために
近年、英語の受験問題は長文読解重視の傾向です。英語は読解力と読解スピードがあることが高得点を取得する前提条件になっています。
【当時の例】
・センター試験の英語
アクセントやリスニング、文法問題など、得点しやすい問題があるものの、80分でトータル4,000語近くの英語を読む必要があり。難易度は高くないが、量が多い。
・早稲田大
読解4題、英作文形式の対話文完成1題など。1000語をオーバーする長文が出ることも。
・上智大
速読、精読が必要な長文ほか、幅広い英語力が求められる。難易度はかなり高い。
・同志社大
約800語と約600語の長文読解問題2題、和文英訳を含む会話文問題1題の英文を理解する必要あり。
・関西学院大
様々な出題傾向があるが、3題ほどの長文読解問題あり。
私が受験した当時より英語の入試問題は長文読解力を重視する傾向がありましたが、近年は更に実用的な英語力が求められています。
有名私大ほど受験生にトーイックやトーフルのようの問題のように、短時間で大量の問題を読める力、つまり精読力と速読力の両立を求めています。
このため、英語で高得点を取得するためには、英単語力や文法力はもちろん、読解力と速読力、総合的な英語力を高める必要があります。小手先の対策は意味をなしません。英語は王道的な学習が一番です。
逆に言えば、英語を優先的に勉強してきっちり実力をつけることによって、有名私大に一発で合格することができます。そのため、「私大は英語で合否が決まる」ということを押さえておくことが大切です。
まとめ
大学受験において英語はとても重要です。
受験科目数が多い国公立の入試はもちろんのこと、科目数の少ない私立大学の一般入試において、英語の点数は合否に直結する重要な要因です。
配点が高いので、英語でしっかり点数を確保しておくこと=合格の確率アップに直結します。有名私大のように、「受験科目が少ない大学」なら、短期集中での逆転も十分有り得ます。
英語力は一度一定ラインまで伸びたら、点数を確保することが用意になります。配点も高いので、入試においてある意味で最もコスパが高い科目と言えます。いかに英語力を効果的に伸ばすか?ぜひ参考にしてみてください。
最後に
以上、有名私大に一発合格するための受験英語の考え方についてご紹介しました。
某有名受験マンガで語られているように、大学受験は「日本で残されている平等」の一つです。学校の内申点が悪くても大学受験は入試で必要な点数(最低合格点)を取ることで、合格することができるからです。
高校の受験、特に公立が強い地域の受験においては、「入試当日の点数」よりも「内申書」が重視される傾向があります。そして内申書の点数は、生徒本来の学力が評価されるというよりも、それをつける教師の主観に左右されてしまう傾向があります。
そのため、高校受験は生徒の本来の学力というよりも、第三者による主観的な部分によってその進路に大きな影響を受ける可能性があります。しかし大学受験、特に一般入試はまだフェアです。大学受験で重要なのは入試当日のテストで合格最低点を取得することだからです。
私立の場合、推薦による賛否はあるものの、少なくとも入試当日に最低合格点を取得できれば合格できるという点は、受験生にとってシンプルかつ明確な目標になることは間違いありません。
私大の受験科目は国立とは違い限られています。やる気次第で有名私大に合格することができます。このページの情報がほんの少しでもあなたの参考になれば幸いです。
追記。大学受験で「逆転合格」を目指す方におすすめのサービスをご紹介します
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