ディクテーションは音読された英文を紙に書く英語学習法です。
シャドウイングの場合、聞き取った英語を繰り返して音読しますが、ディクテーションの場合、そのまま紙に英文を書いていきます。
リスニング能力に加えて、単語のスペル(つづり)も正確に覚えている必要があります。
最低限必要なもの
ディクテーションを行うために前提となるのが最低限のリスニング力&英単語力=基礎英語力。
英文を聞き取れなければ紙に書くことはできませんし、スペルが身についていなければ、文章にもできません。つまり、ディクテーションをするには、それなりの英語力が身についていないとできません。
このように、学習が大変ですが、ディクテーションがスラスラできるようになれば、リスニング力は大幅にアップします。
英文を確認すると、スペルが怪しい単語が一目で分かるので、自分の実力把握や、理解度チェックとして効果的です。
また、英語を聞きながら英文を書くことは、とても集中力が必要です。この点、ディクテーションはリスニング能力のアップはもちろん、集中力も高めてくれる優れた学習方法です。
ディクテーションの方法
まずCD付きのテキストを用意します。
市販されている英語本で自分のレベルに合うテキストを選びます。次に、準備としてシャドウイングをすることをおすすめします。
ある程度、シャドウイングができるようになったら、復習をかねてディクテーションを行います。
英文が聞き取れるのはもちろん、単語のスペルにも注意しましょう。後は、CDを流して、1文1文、英文を紙に書いていきます。
ディクテーションのコツ
ディクテーションを効果的にするには、まずパラグラフごとに行いましょう。一気にたくさんの量をこなそうとすると、途中で集中力が切れてきます。
せいぜい、4~5行程度の文章を一区切りに、一度ディクテーションを行います。それが終わったら文章を確認し、不明瞭な点を確認します。
必要があれば、間違ったスペルを何度も紙に書き出し、復習します。また、4~5分の休憩も取ります。
初心者の方は、ワンセンテンスごとのディクテーションでかまいません。英語の一文ごとに、一時停止を使って、マイペースに進めていきましょう。
そして、少しずつ、無理のない範囲で、繰り返し繰り返し学習します。最初から完璧を目指す必要はありません。何度も勉強していると、学習している英文が自然とあなたの記憶に定着していきます。
単語の暗記はもちろん、リスニング力もアップしているはずです。根気がいる学習ですが、続けることで英語力のアップにつながっていくでしょう。
ディクテーションについてもっと知りたい方、実践的な練習法についてはこちらの記事にてご紹介しています。興味がある方は、参考にしてみてください。
まとめ
ディクテーションとは、音読された英文を紙に書く英語学習法です。
これによって、
1.リスニング力がアップする
2.英単語の正しいスペルが身につく
という効果が期待でき、おまけに将来的には、
3.パッと英語が口から飛び出す
という嬉しい副作用が期待できます。
英語上達の練習法として鉄板の方法なので、ルーティンとして取り入れておくと、ディクテーションのスゴさを実感できます。