このページでは、英語学習の用語「イディオム」について、意味を初めての方向けに分かりやすくお伝えしています。こちらでその概要を理解しておきましょう。
はじめに
イディオムとは熟語・慣用語句のことです。主に、単語の意味だけでは全体の意味が分からない表現が中心です。
例えば、give という英単語。
give は「~を与える」という意味になりますが、イディオムの場合は、
・give in ~ 「降伏する」
・give up ~ 「手放す」
というように、単語のもともとの意味(~を与える)とはかけ離れた表現になります。
このように、イディオムが理解できなければ英語を正確に訳すことができません。たとえ英文法が理解できていても、イディオムの知識がないと、英訳がヘンテコになってしまいます。
重要動詞とイディオムの例
下記にまとめてあるのは、有名な動詞とイディオムです。
go 「行く」
・go about ~ 「尽くす」
・go between ~ 「仲裁する」
・go against ~ 「反対する」
come 「来る」
・come off ~ 「手を引く」
・come out ~ 「露見する」
・come over ~ 「寝返る」
take 「取る」
・take over ~ 「引き継ぐ」
・take down ~ 「書き留める」
・take after ~ 「似る」
give 「与える」
・give in ~ 「降伏(屈服)する」
・give out ~ 「発表する」
・give back ~ 「返す」
look 「見る」
・look back ~ 「(過去・思い出を)振り返る」
・look for ~ 「求める」
・look into ~ 「調査する」
それぞれ、イディオムを覚えていないと、意味が分からなくなってしまうので、和訳のときは注意が必要です。
イディオムを覚えるおすすめの方法
イディオムの暗記方法ですが、例文や長文を読みながら、具体例で覚えていく方法がおすすめです。
「take off = 離陸する(~を脱ぐという意味もあります)」
というような、意味だけ覚えていく方法だと、覚えにくいし、忘れやすくなってしまいます。そこで、必ず例文とセットにして覚えます。
ただ、例文だけで暗記しようとすると結構しんどいので、
①長文を読み(1冊完了する程度)、熟語をストック。テキストの選び方はこちらを参照。
②旺文社の英熟語ターゲットシリーズなどで覚えているか確認する
というパターンがおすすめです。
この場合、イディオムだけでなく、英単語も覚えることができます。また、リーディングにも慣れるので、学習を効率よく行うことができます。
ある程度イディオムを覚えることができたら、熟語集で意味をチェック、暗記できたかを確認していきます。
復習することで、記憶が強化されるので、忘れにくくなります。イディオムを覚えるときは、参考にしてみてください。
まとめ
イディオムは熟語・慣用語句のこと。英単語だけでなく、イディオムもきちんと覚えていくことで、正確に英語を理解できるようになります。
基本的な単語ですら、イディオムの知識がなければ、英語の意味を間違って理解してしまいます。英単語だけでなく、イディオムも覚えていくことが大切です。
最後に
以上、イディオムについて、知っておきたい基本的な意味をお伝えしました。
英語は最終的には単語やイディオムをどれくらい知っているか?そしてそれらをすぐに引き出せるかが重要になってきます。
このページでご紹介したように、イディオムを覚えていないと、意味が分からなくなってしまう単語がたくさんあります。語彙力のアップは常に意識したい大切な課題です。
英語はコツコツ少しづつ。知識をストックしていきましょう。