英会話 1日1フレーズ【No.69】では、「本当です!」と強く伝えたいときに使える表現、”I swear.” をご紹介します。
「本当に」「誓って言うけど」といったふうに、自分の言葉が正しいことを強く主張したいときに使えるフレーズです。ぜひ使ってみてください。
「誓います」と伝える
裁判の冒頭です。裁判官が目撃者のMarkに証言をもとめる場面です。
Judge: Please state your full name for the record.
記録のために、あなたのフルネームを述べてください。
Mark: My name is Mark Monta.
マーク・モンタです。
Judge: Do you swear to tell the truth, the whole truth, and nothing but the truth, so help you God?
あなたは、真実を、すべての真実を、そして真実だけを述べることを誓いますか?神のご加護のもとに。
Mark: Yes, I do. I swear to God.
はい、誓います。神に誓って。
Judge: Thank you. You may be seated.
ありがとう。着席してかまいません。
Mark: Thank you, Your Honor.
ありがとうございます、裁判官。
【補足】なぜ「God(神)」に誓うの?
英語圏の法廷では、証人が証言を始める前に”I swear to God.”(神に誓います)という表現がよく使われます。
これは、ウソをつかないと神に誓うという意味で、証言の信頼性を高めるための伝統的な習慣です。
ただし、すべての人が宗教的というわけではないため、最近では”I affirm.”(誓います)という宗教色のない言い方も使われています。
日本の法廷では宗教的な誓いは通常行われませんが、英語圏ではこうした文化的背景があることを知っておくと理解が深まります。
英単語メモ
swear=誓う
truth=真実
record=記録
このフレーズに注目!
I swear.
誓います。
この言葉の背景には、「私は決してウソをつきません」という強い気持ちが込められています。この英語を使うのは本当のことを言っているとき。くれぐれも軽い気持ちで使わないようにしましょう。
法廷で「真実を述べることを誓う」と言っておきながらウソをついてしまうと、偽証罪(perjury)に問われる可能性もあります。
ちなみに、個人同士のやりとりで「約束するよ!」という気持ちを伝えたいときは、”I promise.”や”You have my word.”などの表現のほうが良いでしょう。
発音記号
/ aɪ swɛr /(アイ スウェア)
更にマメ知識
so help you God ? = 神に誓いますか?
アメリカでは、裁判のときに聖書に手を置いて「真実を話す」と誓うのがよくある習慣です。
映画などで「神に誓います」というセリフを聞いたことがある人も多いかもしれません。これは、アメリカがキリスト教の影響を強く受けている国だからです。
昔、イギリスで宗教的に迫害されていた人たち(清教徒)が、信仰の自由を求めてアメリカに渡り、国を作りました。そのため、アメリカでは今でも宗教(特にキリスト教)と法律が深く関係している場面があるのです。
八百万(やおよろず)の神々を信じる文化に生きる私たち日本人の多くは、特定の宗教を強く意識する機会はあまり多くありません。
初詣で神社に行きお正月を祝いますが、一方でクリスマスも楽しく祝うなど、多様な文化を受け入れています。
ですが、世界には宗教が人々の生活や政治、法律の在り方に深く関わっている国もあります。こうした背景を知ることも、英語を学ぶうえでとても大切なことです。
最後に
英会話 1日1フレーズ【No.69】では、「本当です」を強く主張する表現、”I swear.”を学びました。
この言葉は、自分の発言に嘘がないことを伝えるフレーズです。普段はあまり使う機会がないかもしれませんが、時には自分の言葉の正しさを強く伝えたい場面もあります。
そんなときは、「私の言葉は真実です」 と、このフレーズでしっかり伝えてみましょう。
更にフレーズを覚えたい方におすすめ
今回のフレーズはいかがでしたか?
やや強めの表現ですが、こうした言い回しを覚えておくと、英語で伝えられる内容の幅が広がります。
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