スキーマとは、情報や一連の知識のかたまり(背景知識など)を指します。
英語を読む、聴くという場合、話の流れやその分野の専門用語(スキーマ)などの知識が欠けていると、内容が上手くつかめないことがあります。人は自分が知らないこと・分からないことに対しては上手く対応することができないからです。
例えば、英語ができる人でも、自分の専門外の話や、関心のない(情報の少ない)話になると、ぜんぜん内容が理解できず、英会話に支障が出ることがあります。
普段聞いたことのない話、普段しないことをするときは、上手くできるようになるまでに時間がかかります。英語も同じです。いくらリーディング・リスニングが得意な人でも、自分の専門外の話になると、急に力が鈍る場合があるのです。
こうしたことが起こる原因は、スキーマ(その分野に関する情報)が欠けているためです。
関連する情報を取り入れる
逆に言えば、スキーマを強化することで、英語をスラスラ使いこなせる範囲が劇的に増加します。
スキーマを上手く取り入れた学習をすることで、TOEICやTOEFLなどの英語試験はもちろん、英会話でもより効果的な学習を行うことができます。
例えば、「経済・政治の英語ニュースは聞き取りやすいけど、環境問題のニュースは聞き取りにくい」という場合。
日本語で環境問題に関する情報をチェックすることでスキーマが強化され、リスニングがスムーズになります。また、世界経済に関する英語長文を読む場合、経済に関連する本を読んで、情報をストックします。
このように、関連する分野の情報(スキーマを取り入れる)ことで、英語を読むときも、比較的スムーズに進みます。
英語学習(特にリーディング・リスニング)をする際は、読む長文・リスニングする関連する知識を調べておくことで、より効率的な学習が期待できるでしょう。
スキーマ活用の例
例1:TOEICのリーディングセクション対策
→経済・ビジネスなど幅広い分野の情報を調べておく
例2:教育に興味がある人と英会話する
→教育関連のニュース・時事情報をネットでチェックする
まとめ
スキーマは情報や一連の知識のかたまりのことで、ある分野についてのまとまった情報です。
スキーマを知ることによって、それぞれの知識が連結し、より理解しやすくなります。英語でも、様々な知識を学ぶことによって、リスニングやリーディンが容易になる場合があります。
TOEICでスコアアップしたい。英会話で深い話ができるようになりたい。それなら英語を学ぶだけでなく、歴史や経済、文化など、幅広い知識を身につけていくことが大切です。
最後に
以上、この記事ではスキーマという用語について、ご紹介しました。
知らないことは分からない。聞いても理解できない。とてもシンプルな理屈ですが、影響度においてはとても重要です。
いくら英語の勉強をしても、肝心のその内容についての知識が不足することによって理解に影響が出てしまいます。そもそも英語は言語です。「言語は伝えられるものがある」ということが前提です。
英語を勉強することそれ自体は大切ですが、それと同時に自分自身の視野を広げ、あらゆる分野の知識に興味を持つ。それこそが学びの本質なのかもしれません。スキーマについての解説でした。
なぜ、本気で英語学習に取り組む人が英語パーソナルジムを選ぶのか?